【タイトル】

つばさ教室(特別支援教室)

【本文】

1.概要   つばさ教室(特別支援教室)とは?  これまでの情緒障害等通級指導学級は「生徒が設置校に指導を受けに行く」方式でしたが、特別支援教室は「教員が在籍校へ巡回指導に出向く」方式になりました。それにより、通級と比べ授業を抜ける時間を少なくすることができます。  江東区立中学校では、令和2年度より全ての中学校で特別支援教室が開設されました。江東区立中学校の特別支援教室は、全校共通で「つばさ教室」という名称になっています。     第二大島中学校拠点校グループ巡回校 ・深川第一中学校・深川第七中学校 ・亀戸中学校・第二亀戸中学校・第三亀戸中学校 ・大島中学校・大島西中学校・第二大島中学校   ※教室案内(第二大島中学校拠点校グループ) 令和3年度つばさ教室案内(第二大島中学校グループ) ※江東区 特別支援教室に関するWEBサイト https://www.city.koto.lg.jp/582102/kodomo/gakko/jigyo/tokubetsu/96126.html   利用申し込みついて  特別支援教室の利用については、各校の在籍学級担任もしくは特別支援教育コーディネー ターにお問い合わせ下さい。 2.指導内容   指導方針  在籍校・保護者からの聞き取り及び生徒のアセスメントを基に、生徒一人一人の特性に応じた学習内容を設定します。また、これまでの失敗経験や挫折により本来持っている力が発揮できなくなっている状態(二次障害)の解消のため、成功体験を通して自信をもって活動できる力を重視します。   個別指導 ・自分の特徴や長所・短所を客観的に理解する自己理解学習 ・自分の思いや考えを言語化し、課題を整理して目標を設定する学習 ・学習上の課題(書字・読み・計算・ビジョンなど)の改善、または代替ツールの活用に関する学習 ・イライラや感情のコントロールに関する学習  など   小集団指導 ・発表活動などにより、自分の考えや感情を他者へ伝える自己開示活動 ・ソーシャルスキルトレーニングやロールプレイなどを通してコミュニケーションに関する力を高める活動 ・軽スポーツや体感を鍛える運動により感覚機能や運動機能を高める活動  など   3.指導事例 ケース1 <生徒の状態>  学習方法が分からずに失敗経験を積み重ねたことにより、「自分は勉強なんて無理なんだ!」と思い込み、全ての教科の学習に向かう気持ちになることができなくなった。   <実施した支援> 自己分析活動を行い、得意なことと苦手なことを詳細に確認した。そして、取り組めそうな教科・内容から学習計画を立てた。また、苦手な書字に関しては代替ツールの活用について検討した。できることが少しずつ自覚できることにより、本来もっている力を発揮できるようになった。     ケース2 <生徒の状態>  自分の気持ちや感情を説明したり分かりやすく伝えることが苦手。嫌な思いをしたときにも上手く説明ができず、その場でパニックを起こしてしまう。   <実施した支援>  毎週、1週間の生活を振り返り、「印象に残っていること」、「よかったこと」、「難しかったこと」などについて語る活動を行った。最初の頃はキーワードしか出てこなかったが、徐々に感情や考えを含めた振り返りができるようになった。また、小集団活動において、意見交換や討論形式の活動を多く設定した。その結果、在籍学級でも相手に思いを伝えることができるようになり、落ち着いて生活できるようになった。


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